【ミュゼ破産】契約金は戻る？今後の施術は？脱毛サロン契約者が今すぐやるべきこと徹底解説

2025年8月19日

2025年8月18日、脱毛サロン業界の最大手「ミュゼプラチナム」の運営会社であった MPH株式会社 が、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けました。

全国に約170店舗を展開し、顧客や従業員を含む債権者は約123万3000人、負債総額はおよそ260億円。まさに業界最大級の経営破綻です。

この記事では、破産の背景から返金の可能性、救済プラン、自宅でできるケア方法までを徹底解説。契約者が今すぐ取るべきアクションを整理します。

広告しているから大丈夫！大手だから大丈夫と過信できない時代になってきましたね。

ミュゼプラチナム破産の背景と脱毛サロン業界への影響

今回の破産は、決して突然起きたわけではありません。数年前から続く経営の混乱が、ついに表面化した結果です。

時期	出来事
～2015年	（株）ジンコーポレーションが運営。急成長を遂げるも、顧客からの前受金を一括で売上計上していた会計処理が表面化。
2015年12月	（株）RVHの子会社となり、事業が移管される。
2020年4月	「たかの友梨ビューティクリニック」を傘下に持つ（株）G．Pホールディングスの子会社となる。
2023年4月	船井電機（株）の親会社の関連会社が株式を承継。
2025年2月	資金難から従業員への給与遅配が深刻化し、社長を含む全取締役が解任される事態に。
2025年3月	「経営体制の移行」を理由に、全店舗で一斉に休業を発表。
2025年5月	給与未払いが続く元従業員らが、東京地裁に運営会社MPHの破産を申し立てる。
2025年8月18日	東京地裁が破産手続きの開始を決定。

度重なる経営母体の変更、従業員への給与未払い、そして経営権を巡る内紛。こうした混乱が、多くの利用者と従業員を巻き込む形で、今回の破産という最悪の結末を招いたのです。

返金は極めて困難 破産手続きにおいて、顧客が前払いした料金は「一般債権」として扱われます。これは税金や従業員の未払い給与などよりも支払い優先度が低いため、返金される可能性は極めて低いのが現実です。
最後の手段「チャージバック」 クレジットカードで支払った場合、「サービスが提供されない」ことを理由にカード会社に決済の取り消しを求める「チャージバック」を申請できる可能性があります。ただし、決済日から60日～120日以内が目安と期限が短いため、一刻も早くカード会社へ相談してください。
「どこでもミュゼ」の問題点 別法人によって一部店舗の再建が進められていますが、これはあくまで新しいフランチャイズ制度です。旧ミュゼとの契約は引き継がれず、施術を続けるには割引価格で「再契約」する必要があります。運営元も契約内容も全くの別物である点に注意が必要です。

業界最大手の破綻により、「脱毛サロンは危ない」という不信感が広がり、市場全体のイメージダウンは避けられません。
一方で、「ラココ」や男性専門の「RBL（ROLAND Beauty Lounge）」などがミュゼ契約者向けの救済プランを発表しており、信頼できる乗り換え先として注目されています。

混乱の中ですが、ご自身の権利を守るために、まずは以下の4つのアクションを落ち着いて実行してください。

チェック	今すぐやること
✅	契約書・領収書・カード明細を全て保管する
✅	クレジットカード会社に電話し「チャージバック」を相談する（※期限があるので最優先で！）
✅	お住まいの地域の「消費生活センター」へ相談する（今後の対応について専門的な助言がもらえます）
✅	他サロンの救済プランや医療脱毛への乗り換えを情報収集し、比較検討する

「どこでもミュゼ」や他サロン、医療脱毛、家庭用脱毛器など、契約者が取れる選択肢を一覧化しました。

選択肢	特徴	メリット	デメリット	おすすめ対象
どこでもミュゼ	別法人のFCで再建	旧店舗に近い環境	旧契約引き継ぎなし・再契約必要	ミュゼの雰囲気を好む人
ラココ	救済プランあり	未消化回数に応じ割引	乗り換え時に契約し直し	女性で痛みの少なさ重視
RBL（ROLAND Beauty Lounge）	救済で全身脱毛3回無料	高級感・接客力◎	男性専用中心、女性は限定	男性・接客重視の人
医療脱毛（エミナル・リゼ等）	医師監修レーザー	永久脱毛効果・少回数	サロンより高額	確実な効果を求める人
家庭用脱毛器（例：トリア4X）	FDA認可のレーザー搭載	自宅で本格ケア可能	照射範囲が小さい	通う時間がない人