「AIってなんだか難しそう…」
「DX推進担当になったけど、正直カタカナ語が多くてついていけない…」
「G検定、理系っぽくて自分には無理かも…」
こんにちは!AI技術をこよなく愛し無事合格通知を手にした解説者、にこいちです。
もしあなたが今、こんな風に感じているなら、この記事は「1ヶ月半前の私自身」のために書いたようなものです。
何を隠そう、私も少し前まで数学に苦手意識を持つ、ごく普通の医療系会社員でした。そんな私が、知識ゼロからスタートして、G検定に合格するまでの全記録と、ちょっぴりユニークな攻略法を、隣の先輩が教えるような気持ちで、余すところなくお話しします。
この記事を読み終える頃には、「自分にもできるかも!」と、きっと感じてもらえるはずです。
私の相棒!G検定で使った教材と「もっと賢い」使い方
まずは、この1ヶ月半の航海を共にした「相棒」たちをご紹介します。ただ紹介するだけでなく、過去の自分に「こう使えばもっと楽だったのに!」と伝えたい、効果的な活用法もセットでお届けします。
① 公式テキスト:格闘の末に見つけた「歴史という名の小説」
正直に告白します。最初の1週間、専門用語のオンパレードに何度も心が折れかけました。しかし、ある章に差し掛かった時、この試験勉強がただの暗記ではないことに気づかされたのです。
それが「AIの歴史」のパートでした。
特に、伝説の囲碁棋士イ・セドル氏とAlphaGoの歴史的な対局。AIが「神の一手」を放ち、世界中が驚愕したあの試合です。私が心を揺さぶられたのは、その後の第4局。今度はイ・セドル氏が、AIの予測を超えた「神の一手」を打ち返し、人間が一矢報いた瞬間でした。

この「発見」のおかげで、他の難解な章も「この技術は、あの歴史の先に繋がっているんだな」と、物語として捉えられるようになりました。

【もっと賢い使い方】
専門用語でつまずいたら、一度「歴史」の章に戻ってみてください。技術の背景にある思想や哲学に触れると、無機質に見えた言葉に体温が感じられ、理解の助けになりますよ。
② G検定問題集:最大の反省点は「着手時期」
これは声を大にして言いたいのですが、問題集はもっと早くから始めるべきでした!
私が問題集に手をつけたのは試験1週間前。これは正直、遅すぎました。
問題を解くことで初めて、「どんな知識が、どんな形で問われるのか」という勘所が掴めます。テキストのどこが重要で、自分の理解がどこまで曖昧なのかが浮き彫りになるのです。



【もっと賢い使い方】
テキストを1周読み終えたら、すぐに問題集に着手しましょう。「なぜこの選択肢が正しいのか/間違っているのか」まで言語化する練習をすれば、知識は盤石になります。
③ 自作まとめノート(Google スライド):最強の「お守り」
シラバスのキーワードや間違えた問題は、すべてGoogle スライドにまとめていきました。図や画像をペタペタ貼れるので、視覚的に整理できるのが強みです。試験直前に見返す「自分だけのお守り」になりました。
④ ブログ記事化:究極の学習法「強制アウトプット」
そして、今回最も効果があったのが、学んだことをブログ記事にするという荒業でした。
「この知識を全くの初心者に説明するとしたら?」という視点で書くことで、曖昧だった理解がクリアになり、知識同士の繋がりが見えてきます。人に説明できるレベルで理解しようとすることが、記憶を定着させる何よりの近道でした。


私の一番の壁:「探偵の推理」が教えてくれたこと
ここで、私が一番苦しんだ「壁」の話をします。それは「ベイズの定理」をはじめとする確率・統計の概念でした。数式を見ただけで、思考が停止…。
何度テキストを読んでも「???」だった私を救ってくれたのが、相棒のChatGPTでした。藁にもすがる思いで「中学生でもわかるように説明して」と頼んだところ、こんな答えが返ってきたのです。


この「探偵のたとえ」を聞いた瞬間、頭の中に光が差しました。「なんだ、AIって“確率に基づいた高度な推理”をしてるだけなのか!」と。このブレイクスルーのおかげで、他の数式にも臆することなく向き合えるようになりました。
試験本番:「時空が歪んだ」体感15分のリアル
そして迎えた試験当日。2時間という長丁場のはずが、私の体感時間は、わずか「15分」でした。
これは決して「楽しかった」という意味ではありません。必死さのあまり、時空が歪んだような感覚だったのです。
次から次へと現れる問題の波。少しでも迷ったら印をつけて、即座に次の問題へ。時計をチラリと見た時には、残り時間はわずか10分。解答欄には、まだ30問近い空欄が…。
「終わらないかもしれない」
そんな焦りと、「絶対に諦めるものか」という集中力が極限まで高まり、最後の1問を解き終えたのは、終了のブザーが鳴る数秒前のことでした。終わった瞬間は、達成感よりも「走りきった…」という安堵感でいっぱいでした。
G検定、合格して見えた景色
後日届いた結果は… 【 合 格 】!


シラバス分野 | 得点率 |
---|---|
1. 人工知能とは. 人工知能をめぐる動向 | 100% |
2. 機械学習の概要 | 88% |
3. ディープラーニングの概要 | 95% |
4. ディープラーニングの要素技術 | 96% |
5. ディープラーニングの応用例 | 92% |
6. AIの社会実装に向けて | 100% |
7. AIに必要な数理・統計知識 | 100% |
8. AIに関する法律と契約. AI倫理・AIガバナンス | 100% |
合格率は約81%でしたが、体感の難易度はそれ以上。でも、あの格闘の日々と「体感15分」を乗り越えたからこそ、この結果は格別の喜びでした。G検定の合格はゴールではなく、AIという広大な世界への「始まりの合図」なのだと感じています。
力だめし!AI先生からの挑戦状
さて、ここまで読んでくれたあなたに、クイズです!
【第1問】
記事中で紹介した「AlphaGoとイ・セドル氏の対局」のエピソードが、AIを学ぶ私たちに教えてくれる最も重要なことは次のうちどれでしょう?
- AIはすでに人間の知性をあらゆる面で超越した。
- AIの予測不可能な判断は、バグとして修正されるべきである。
- AI技術の進化は、人間の創造性や思考と対比・共演するドラマとして捉えることができる。
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答え:3
解説:AIは強力なツールですが、万能ではありません。その進化の物語には、私たち自身の創造性や哲学を刺激する要素がたくさん詰まっています。技術を「人間ドラマ」として見ると、学習がもっと面白くなりますよ!
【第2問】
私が苦手だった「確率・統計」の考え方を、AIはどのように使っているとたとえられていたでしょうか?
- 設計図通りに建物を建てる建築家のように
- 新しい証拠から犯人を推理する探偵のように
- 決められたルールに従ってコマを動かす審判のように
答えを見る
答え:2
解説:AI、特に機械学習の多くは「確率」をベースに物事を判断しています。「どっちがより確からしいか?」を常に天秤にかけているイメージを持つと、難しい数式も少し身近に感じられませんか?
✍️ まとめ:さあ、次はあなたの番です!
改めて、知識ゼロの医療専門職系だった私がG検定合格までにやったことをまとめると、
- 歴史パートを「小説」として楽しみ、学習のモチベーションにする。
- 問題集に早期着手し、「敵」の姿を正確に知る。
- 難しい概念は、AI(ChatGPTなど)に「たとえ話」で聞く。
- 究極の学習法「強制アウトプット」で知識を自分のものにする。
AIという言葉に圧倒される必要はありません。G検定は、AIと私たちがこれからどう付き合っていくかを学ぶための、最高の「共通言語」です。
この記事が、1ヶ月半前の私と同じように、はじめの一歩をためらっているあなたの背中を、そっと押すことができたなら、これ以上に嬉しいことはありません。
さあ、次はあなたの番です。応援しています!
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